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GMTウォッチとは:第2時間帯の読み方

GMTウォッチとは何か、24時間針とベゼルの仕組み、「フライヤー」と「コーラー」の違い、旅先での合わせ方と読み方をわかりやすく解説します。

このガイドの内容
  1. GMTとは
  2. GMTウォッチの仕組み
  3. GMTウォッチの読み方
  4. 「フライヤーGMT」と「コーラーGMT」の違い
  5. GMTウォッチの歴史
  6. GMTウォッチの合わせ方
  7. GMT、ワールドタイマー、デュアルタイムの違い
  8. GMTウォッチをデザインする
  9. Mecha WatchでGMT針を追加する
  10. よくある質問

GMTウォッチは、針を1本足すだけで、2つのタイムゾーンを同時に表示します。数あるコンプリケーションの中でもとりわけ実用的で、とりわけ誤解されやすい機能です。この3文字の意味、読み方、そしてGMT針のある時計を作るときのポイントを見ていきましょう。

GMTとは

GMTはグリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)の略です。ロンドンのグリニッジにある王立天文台の時刻で、長いあいだ世界のタイムゾーンの基準でした。現在の基準はUTC(協定世界時)ですが、日常の用途では同じものと考えて差し支えありません。時計の世界では、「GMT」といえば「24時間表示で第2のタイムゾーンを示す機能」を指すようになりました。

GMTウォッチの仕組み

GMTウォッチは、おなじみの時針、分針、秒針に、4本目の針を加えます。このGMT針は、12時間ではなく24時間で文字盤を1周します。指し示すのは、文字盤の外周かベゼルに刻まれた24時間目盛りです。

  • 通常の時針は、いつもの12時間目盛りで現地時刻を示します。
  • GMT針は、24時間目盛りで第2の時刻(自宅の時刻やUTC)を示します。
  • 分針は共通です。そのため、時差が1時間単位のタイムゾーンどうしなら、どこでも使えます。

GMT針は24時間目盛りを使うので、もう一方のタイムゾーンが昼なのか夜なのかもわかります。時針の「3」は午前3時かもしれませんし、午後3時かもしれません。GMT目盛りの「15」は、午後3時でしかありえません。

2424 6810 121416 182022
通常の針が示す現地時刻は10時10分。ゴールドのGMT針は専用の24時間目盛りで、第2のタイムゾーンがおよそ15時10分であることを示しています。外周のリングには2時間おきに数字が入っています。

GMTウォッチの読み方

  1. いつもどおり、時針と分針から現地時刻を読みます。
  2. GMT針を探します。たいていは色が違い、先端が矢印型になっていることもよくあります。
  3. GMT針が24時間目盛りのどこを指しているかを読みます。それが第2のタイムゾーンの「時」。「分」は現地時刻と同じです。

回転式の24時間ベゼルがあれば、第3のタイムゾーンまで追えます。時差のぶんだけベゼルを回し、文字盤ではなくベゼルの目盛りでGMT針を読みます。

「フライヤーGMT」と「コーラーGMT」の違い

GMTウォッチは、どれも同じ方法で合わせるわけではありません。そしてコレクターは、その違いにこだわります。

フライヤーGMT(トゥルーGMT)コーラーGMT(オフィスGMT)
単独で動かせる針現地時刻の時針GMT針
タイムゾーンを変えるとき時針だけを1時間刻みで送る。時計は止まらず、日付も連動する時針と分針を合わせ直してから、GMT針を動かす
向いている人旅行や出張が多い人同じ場所にいて、別のタイムゾーンの相手と連絡を取る人
価格たいてい高めたいてい手頃

フライヤーGMTなら、新しい土地に降り立ったら、時針を1時間刻みで前後に送るだけです。GMT針は自宅の時刻を示し続け、日付は現地の時針に合わせて変わります。コーラーGMTでは、単独で動くのはGMT針のほう。ほとんど自宅にいて、海外の同僚の時刻を把握しておきたい人に最適です。

GMTウォッチの歴史

私たちが知るGMTウォッチが生まれたのは1950年代。ジェット旅客機が、1回のフライトで大洋もタイムゾーンも越えるようになった時代です。航空会社のパイロットや航空士は、目的地の現地時刻に加えて、飛行計画に使う基準時刻も把握しておく必要がありました。時計メーカーはこれに、24時間針と、昼と夜で塗り分けることの多いツートーンのベゼルで応えました。以来、この形はほとんど変わっていません。GMTは、ダイバーズやクロノグラフと並ぶ定番のツールウォッチになりました。

GMTウォッチの合わせ方

ムーブメントによって違うので取扱説明書を確認してほしいのですが、一般的なフライヤーGMTの合わせ方は次のとおりです。

  1. リューズを時刻合わせの位置まで引き、24時間目盛りを使ってGMT針と分針を自宅の時刻(またはUTC)に合わせます。
  2. リューズを中間の位置まで押し戻し、時針だけを送って現地時刻に合わせます。日付も一緒に動きます。
  3. リューズを押し込みます(ねじ込み式リューズなら、ねじ込みます)。

リューズやハック機能(秒針停止)全般のコツは、機械式時計の時刻の合わせ方をご覧ください。

GMT、ワールドタイマー、デュアルタイムの違い

  • GMT:24時間針を1本追加。2つのタイムゾーン、回転ベゼルがあれば3つまで。
  • ワールドタイマー:都市名を記した回転リングで、24のタイムゾーンすべての時刻を一度に表示。
  • デュアルタイム:第2のタイムゾーン用に、独立した12時間表示のサブダイヤルを装備。読みやすい反面、文字盤の場所を取ります。

GMTウォッチをデザインする

GMT針は、力強く読みやすいデザインでこそ生きます。パイロットやスポーツ系のケース、ブラックや濃色の文字盤、アラビア数字、ソード針やシリンジ針。GMT針はオレンジ、レッド、ゴールドといった目立つ色にして、時針と見間違えないようにしましょう。パイロットケースとその大きなリューズについては、時計のケース形状をご覧ください。

Mecha WatchでGMT針を追加する

Mecha Watchで作ったAviator。オレンジのGMT針を備えたブラックのパイロットウォッチ
Aviator:オレンジのGMT針を備えた、ブラックPVDのパイロットウォッチ。

Mecha Watchでは、デザインにGMTコンプリケーションを追加できます。24時間針と、文字盤にさりげなく入る24時間リングの組み合わせです。GMT針は、グリニッジ標準時の現代版にあたるUTCに固定されているので、いつでも正確な基準になります。世界中の人と仕事をするなら便利です。一度きりのMecha Atelierアンロックに含まれています。見本の時計のひとつAviatorは、シリンジ針、オレンジの秒針、GMTを備えたブラックPVDのパイロットウォッチ。最初のお手本にぴったりです。

Mecha Watchは、英語ではmake a watch(時計を作る)と聞こえます。GMTは、最初に載せるコンプリケーションとしておすすめです。

よくある質問

GMTウォッチとは何ですか?

24時間で1周する針を追加し、24時間目盛りを指し示すようにした時計です。現地時刻と並べて、自宅の時刻やUTCなど、第2のタイムゾーンを読み取れます。

GMTウォッチはどうやって読むのですか?

現地時刻は、いつもどおり時針と分針から読みます。次に、文字盤かベゼルの24時間目盛りでGMT針を読めば、第2のタイムゾーンの「時」がわかります。「分」は共通です。

フライヤーGMTとコーラーGMTの違いは何ですか?

フライヤー(トゥルー)GMTは、現地時刻の時針を単独で送れるタイプで、旅行者に最適です。コーラー(オフィス)GMTは、GMT針を単独で調整するタイプで、自宅から別のタイムゾーンを把握したい人に最適です。

GMTウォッチで3つのタイムゾーンを表示できますか?

回転式の24時間ベゼルがあれば、できます。時差のぶんだけベゼルを回し、ベゼルの目盛りでGMT針を読めば、第3のタイムゾーンがわかります。

GMTとUTCは同じですか?

日常の時刻としては、同じです。UTCは現代の科学的な標準で、GMTは古くからの呼び名です。GMTは今も、英国の冬時間の名称として使われています。